何かに取り憑かれたように、また山へ。
山梨のアルプス方面に行って雪山を見るのがしたかった。
突発だったので、メンバーは棒ノ嶺トレックメンバーの1人でもある笠井氏とスリリングなトレックを。
車の方が便利な山もあるってことで今回は車で。
この次期なら厳冬期ではあるが、ちょっとした雪景色も楽しめるのがいいなぁと。日帰りで行きやすいところを選定したら、以前から気になっていた尾白川渓谷にある日向山が良さそうだ。
標高は1630m、雁ヶ原といわれる頂上付近が白い砂地でできているのが特徴で、アルプスの代名詞である八ヶ岳などが一望できる絶景もあるし、滝、鎖場、岩場もある。温泉、ご飯、ワイナリーなど、イベントも多く絡めるのはかなり魅力ある山。
朝5時に都内を出発。中央道で勝沼方面へ。
もちろん爽快な朝ドライブで気持ちよく現地へ。
2時間半程度で、須玉ICを降りる。最初のコンビニのデイリーマートを見つけたので、後にもなかったら・・と考えて無難に1件目で補給をする。ラストはローソンがあった。
手作りサンドイッチとおにぎりが並んでて、しかもできたてで温かい!
大きめで、ホントに旅っぽい品揃え。
それにテンションがあがり、朝食を軽くと、お昼用に買い出し。
前回好評だったサンマの蒲焼きも!
そこから山奥へ。
雪道を想定して、スタッドレスできたけど、積雪はゼロ。
もし積雪があった場合は、4WDの車が好ましい。ヘアピンを曲がりながらの雪斜面は2WDだと怖い。
30分程度、山道を進んでいくと、矢立石駐車場に着く。
車を降りると、寒い!
そりゃそうだ。
装備を揃えて、リスクヘッジのためにHOKTと友人1名にと登山計画と下山時間をメール。
今回は、コンディションにある程度備えた装備で、アイゼン、防寒着、グローブは必須。
8:40トレックスタート。
今回は、ハイキングルートは帰りに使うので、まずは錦滝を目指す、そこから急斜面を登って時計回りで行くプランとする。これだと錦滝も見れるし、この山を一周するのは経験値としても登り応えとしても良い。
ただし凍結などのコンディションが悪ければすぐに引き返すつもり。
歩きはじめて、すぐに別のパーティーが車から声をかけてくれた。彼らはアイスクライマーでギリギリまで車で行くそうだ。最近の天気などの情報交換、お互いの登山計画をざっくり共有して別れる。
こういうのはイイネ、大切。
以前に台風でかなりのダメージをおったルートらしく、随所に崩落している。
以前は車でかなり奥地までいけたような道ではあったが、いまは悪路。
驚いたのは歩いてすぐ、野生のサルがいた、総勢で10匹以上は確認できた。いるもんだねぇ、当たり前の話だけどw
ツキノワグマ、イノシシは本当に危険らしいので十分に注意。
なだらかな道を40分で、錦滝につく。
全体がほぼ完全凍結に近い状態、落差20m、幅2mだが、凍結していると倍くらいに見える。
これは絶景、見に来て良かった。
ここの付近は水たまりがアイスバーンになっている程度で、積雪はあっても2cmくらい。
3畳くらいのあずまやがあるので、急傾斜に備えて装備の調整。暑いので薄着になる。
本格的に山に入ってからすぐに、凄い斜度、木の根をハングしてよじ登る感じが30分くらい。景観は何もなく地味なので写真をとるまでもない・・・。
ほぼ整備されていないので、休憩するポイントが全くない、ちょっと休むにも傾斜での休憩なので、常に負担がかかって休まらない・・・立って休むよりも、這ってしまった方が楽なくらい。天候には恵まれて、東側の斜面なので、太陽を背にポカポカなのは気持ちよい。他の登山者とは逆ルートなので、完全な静寂もまた良い。
難しいのは温度調整、斜面でガンガン登るので暑いけど気温は低いので、休とすぐ冷える。
こういう時はやはり高くて良いアンダーを揃えるのが重要だと教訓に。
錦滝から1時間で、やっと大岩山・鞍掛山への分岐地点。
ルートマップにはわかりやすそうだが、あまり丁寧な看板もないので、コンパスやマップ、経験値がなければ素直に案内通りに進むことをオススメする。
すぐに日向山に向かっても良いが、展望ポイントがあるとのことで、一端大岩山・鞍掛山方面を経由してから日向山へ向かうルートをとる。
ここからは、完全に木につけてある赤いマーカーリボンしか目印がありません。
20分ほどで尾根にでて、そこから日向山へ迂回ルートを進む登り。
ここがかなり岩場で危険なルートで、目印も少ない。ある程度経験者が同伴してルーティングしなければ決して初心者だけで来てはいけないという印象でした、普段アスレチックとか好きなら楽しいと思う。
さらに20分でやっと雁ヶ原がみえる、白い岩と砂が非常に幻想的な山頂だ。
きっと分岐ルートでダイレクトにくれば20分程度だったろう。
しかしこの画角の風景はこのルートならでは、というようにポジティブに捉える。
最後にあったのは、砂山。
歩行効率50%の急斜面の砂を這うように登る。これもなんか不思議。
途中休憩したけど、静寂と空の青、白い砂。
無音の海にいるような雰囲気は個人的にはパワースポットに感じました。
這いつくばって10分で展望ポイントに到着、砂でできた断崖は強烈にスリリング。
そして、風が抜けるので本当に寒い!!!
頂上までは、砂の断崖をトラバース。これが本日最も怖かった・・・。
しかし絶景は八ヶ岳が一望できる!低いが、八ヶ岳方面は邪魔するものがなく本当に絶景。
もちろんハイキングコースでは断崖は通りませんので、展望だけならハイキングコースでも大丈夫です。
これを眺めてゴハン、といいたいところだが低温は体力を消耗するので、一端森へ非難して風をよけてゴハンにする。カップラーメンとサンマ蒲焼き、笠井君は、鯖味噌を忍ばせておいたようで、缶詰パーティー。
後のイベントもあるのでコーヒーで一服、ご飯タイムは45分程度で切り上げて、ハイキングコースを下山。
しっかり食べて休んだので、体力的には問題ない。
トレッキングマップに下山60分とあったので、これってどんだけ正確やねん。という疑問を検証する余裕があったので、ほぼ休憩なしで、一定のペースで下山することにした。
それにしても、整備されてて、ゆるーーい斜度、なんて楽なコースなんだ。
さすがにスニーカーでもこれる初級者&散歩コースだわw
ゆるい階段をくだり、尾根をちょっと歩き、時間はほぼ時間通りの60分だった。
これで、トレッキングマップの平均的な尺度が測れたのは収穫だった。
下山して目の前に車があるって幸せ。
登った山を下から見るとやっぱ遠いな。
すぐに温泉へ向かう、10分で到着、早っ!
山梨の温泉 北杜市 尾白の湯に到着、700円なんと市民は300円という銭湯より安い。
http://www.verga.jp/modules/tinyd1/
とても綺麗で、大きい施設。休憩のイスも多いし、食堂は畳。
サウナ、ジェットもあるし。
ここで凄いのが露天、広すぎるくらい。2種類のお湯があるし温度も個人的には好きなちょい低め。
何よりも絶景!若干電線が気になるが、男湯かには八ヶ岳、女湯からは甲斐駒ケ岳を望める開放感ある温泉。
ロッカーが通常の1.5倍でかく、ドライヤーのパワーは2倍くらいある。
地味だけど驚きポイントだ。
ワイナリーに寄りたいので早めに上がり、畳の食堂でソフトクリームを食べる。
ゆっくりすると眠気が来そうなので、すぐワイナリーへ向かう。
シャルマンワイン山梨ワイナリー
http://www.charmant-wine.com/
5分ほどで到着(笑
小さなワイナリーだが、ぶどう畑もあるし、雰囲気は◎。
お店に入ると、試飲ワンが並ぶ。面白いのは、フリードリンク状態
「どうぞ、適当に呑んでください」とスタッフの女性。
自分は運転があるので、笠井さんにレビューしてもらいながら選定。
結果、選んだのは蔵出しワインという、わかりやすく言えば、残ったワインを
ちょうどよく配合して樽で寝かせてたもの。
これが、非常に個性的で生ワイン(熱処理、濾過をしていない)で好評。
酸味が先行するが果実の風味が深く広く長い余韻でフレッシュ過ぎない。
香りとちょっと口つけるくらいで、納得。購入して買える。
ワイナリーから15分くらいで高速の須玉IC、本当に便利なロケーションだなぁ。。
16時にICを入って、連休最後とは思えないくらい、渋滞はほぼ無しで、2時間半で帰ってこれた。
高円寺で、本日いけなかったメンバーと合流して焼肉へ。
下山時にテグタンを食べるってことで二人で決めていたのだ。
ちなみに、今回から新しい装備としてスポーツタイツを導入
ワコールのCW-Xのスタビライクス。
http://www.cw-x.jp/
この効果、ちょっと疑ってたけど。
初回ではあるが効果はあると思う、汗の吸収と速乾、そして疲労軽減として本当に実感できる。
まだ、数回使ってみないとハッキリは言えないが期待できるに間違いない。
コースは中央道須玉IC→尾白川渓谷方面→矢立石駐車場8:40→錦滝9:20→大岩山・鞍掛山分岐10:25→左ルート→尾根にでたら右迂回10:50→雁ヶ原11:15→日向山山頂11:45→お昼、出発12:50→ハイキングコース13:50下山
山に関しては、今は厳冬期なのでしっかり装備はしたい。単独は絶対にNG。車もスタッドレスは最低でも装備、理想は4WD。経験者さえいれば女性や子供でもハイキングコースなら問題ない、何度か経験があるメンバーなら行きはハイキングコース、下山に錦滝。体力があるパーティーなら今回のルートをオススメする。
さすがにアルプス、単独登山やアイスクライマーには事故も遭難もちょいちょいある、現に2日前、今日のエリアで単独のアイスクライマーが残念な境遇になっていたニュースもあった。
初心者でもハイキングコースの往復ならスニーカーでもいけるレベル。
無論、トレックシューズを推奨しますが、絶景は十分に堪能できる。
アクセスや他のイベントもできる点では、今後何度か来そうだし、オススメしたい。
今回は、非常に珍しい山を楽しみ、天候にも恵まれ本当に充実。
装備や、ルート取りなどの経験値も十分にプラスになった。新緑になったら絶対に来たい。
本日も安全第一、無事終了。
ナイストレッキング。
南アルプス 日向山トレック+温泉+ワイナリー
2012/01/09