昨日やっていたTVのドキュメンタリーでメイド喫茶が取り上げられていた。しかし、そこでショックなことがいくつも出てきた。
自分本人、まず行ったことがないのでメイド喫茶というものに対しての評価はできないが一つのサービス、文化としての見解だということで見て欲しい。
今までメイド感覚はゲームでしか味わえなかったのが、それが現実の世界でも気軽に体験できるようになった、それに関しては、ゲームの枠を超え、一般にも広がり一つの文化としても認知されつつあったと思う、そこに今の話題性やブームの発端があるわけで。ただお茶の呑むだけでなく、プラスアルファの”サービス”部分で接客される、する楽しさを引き合わせた良い意味でのアイデンティティがあった。
しかし、TV見ると驚くことに”風俗化”しているのではないかっ!!
喫茶店だろ、なのに90分の時間制。個室でのフットケア(という名のマッサージ)、個室でちゃぶ台を挟んでの二人きりのサービス、店員(メイド)を指名してのゲームやらプリクラ。
おぃおぃ。というものばかり・・・これが現状なのか。
オプション+オプション・・・・という形で料金は加算され・・・なんか欲望に飲まれている。人によっては1万以上も支払っている。
はじめは疑い深いものだったが、店が増え価格競争、サービス過剰があればそういう方向にいく可能性は高い。でもそこでハッキリと思ったのが、例え数店舗でもこのような店がある時点で、一つの文化の低迷、そして「メイド喫茶の崩壊」なのだ。
いままで一つの文化として捕らえていたので、なんの偏見もなかったが一変。風営法から逃れたある種の風俗みたいなもの。喫茶という名声を汚し、品物ではなくサービスに対価を求めるニーズがこのような方向にさせたのか?それとも、そうなることをわかっていて提供する側が仕向けたのか?
どちらにせよ、またサブカルチャー(遠まわしにいうオタク)に対しての偏見やら、誤解が生まれていくのだなぁと。”結局欲望に溺れたい”だけなのかと。
文化を創っているように見えたのは自分だけなのか?体験してないからそう思ったのか?非常に悲しい現実を前に、文化を創ることに関して色々と考えさせられた。結果的にメイド喫茶が、新しい風俗の形態となるのか?それともプラスアルファにアイデンティティを持つ喫茶の文化になるのか?そう考えたいが、残念ながら後者への期待はすでに無い、残念だ。
メイド喫茶の崩壊
2005/09/20