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フランス映画の連続。
監督は「アメリ」を作ったジャン=ピエール・ジュネという点で気になってました。
主人公の幼少期に父親を戦争中の地雷で無くし生活を送る。ある日、事件に巻き込まれて銃弾が頭にあたり九死に一生を得た主人公。職を失い、彷徨っていると老人から仲間に入れてやると強引に彼らの家に。
そこには各々特徴や能力をもった人達と出会う。
ストーリーはシンプルで、「地雷を作った会社と自分に当たった弾丸を作った会社に仲間と復讐する」というもの。その2つの会社は偶然にも道を隔てて対面している。そこに気づいた主人公は、悪戯を働かして争わせてしまおうという作戦。
主人公を含めて仲間は変わり者で社会で上手くやっていけないような連中ばかり。正直、頼りないが、構成としてはパーティー(仲間)ものとしてはわかりやすい。カットが短めでよい音楽や効果音でリズム良く進んでいく。細かいユーモアが最後まで飽きさせない。「画」としての色合いがまた素晴らしい。
彩度を控えめだけど、ライティングや小物できっちりと世界観を表現している。
特に夜のシーンが雰囲気が良い。
この作品は絵本というより”人形劇”のよう
脚本的には、仲間との出会いのきっかけが一気に出会ってしまう点は、普通かもしれないけど何シーンかにわけてくれてもいいなぁ。少し余計なドンパチシーンがあるから、削ってしまって良いのに。
こういう仲間ものは好きなので、かなり楽しめました。
この映画は5.1chでドルビーで聞いた方がいいと思う。
恐らく音の鳴る場所とか位置まできちっとしているかも。
と思うとやっぱり劇場で観ときゃよかったなぁ・・と後悔。
それと注目して欲しいのが”赤色”
全体の彩度は低いながらも随所に赤を差し色で使っているんだけど
その使い方が絶妙です。その赤もあからさまな赤でなく
程良い明暗のある赤。素敵すぎる。
1回目は普通に見てもいいけど、2回目は”色彩とか絵”としての目線でも観てみようかと思うそんな映画でもありました。
リズムが良い映画ってサクっと観れていいなぁ。
世界が平和でありますように。
ミックマック
2011/08/28