取り壊し、改装となる歌舞伎座、いままで目の前は良く通ったものの、歌舞伎というものへ敷居が高いとか、おもしろいのだろうか?という固定観念から、足を中々運ばなかった場所。
しかし、いざ無くなると聞いて、記念鑑賞という運びに。
実は1月の講演から狙っていたものの、凄い競争率。残っていても一番高い席、土日なんて取れるもんじゃない。。。苦闘の末、やっと確保でき初めての歌舞伎鑑賞。
演目は「道明寺(どうみょうじ)」、座席は3階席。
席が遠いのはわかっていたが、とにかく今回の楽しみは、全体の雰囲気、建物。そして、、客から叫ばれる「萬屋(よろずや)〜!」「中村屋〜!」が本当にどんなものなのか。
一時期youtubeで話題になったもの。
http://www.youtube.com/watch?v=wImfMsRPl24
さて、開場30分前には到着して、イヤホンガイドを借りる。後に話すがこれは必須!予約していたチケットを発券して館内へ。
建物はとても歌舞伎=日本らしいイメージからは想像できないほどモダン。とても綺麗だけど、身構えるほど緊張感が漂っていなく気楽にこれるような場所だった。
せっかくなので、行ける場所は地下も含めて一通り探検してみた。一番高い席などにも、いけてしまうので、次回のために全ての観覧席を試しに座ってみたり。
しかし、意外にも早く20分後にはもう開演の合図。席に移動したが、結構狭い・・。イヤホンガイドをセットして、いざ。
話は・・・悪人が悪さをするけど、その悪人は主人公の姉の旦那で。。
姉は旦那に殺され、、旦那と黒幕は、母に敵を取られ。。主人公の姫は、恋人が島流しで離れてしまうという。バッドエンドな物語。
演目は、はっきりいって良く理解できない。
まぁ予習、知識もしてないので、当然なのだがそこで役に立つのがイヤホンガイド。役者の登場前、セリフの後に、解説をいれてくれるし、どういうシーンなのかを片耳できけるし。若干、役者の音声も聞きやすくなる。
何より楽しみだった、かけ声は本当にあった。
これは「大向う、おおむこう」と言われるもので。
後ろや横から、べらんめぇ口調で「よぉろぅずやぁ〜〜」、「まつしむぁぃや〜」、「ぃやまとぉや〜」、これは決め台詞や登場する際に飛び交う。これらは屋号と言われ名字や役者名とは別なものが多い。
初代松本幸四郎=高麗屋(こうらいや)
市川海老蔵=成田屋
といった感じ。
中には女性も控えめに言ったりもしてた。
これだけでも、雰囲気は味わえたし。演目も、クスっと笑えるところもあったり、衣装は遠くからでも関心できるものもあって、良い経験でした。
今からだと、もう平日しかとれませんが、皆さんも是非。
歌舞伎座
2010/03/26