天空キャンプからのエキストリーム出社

僕らの春キャンプ
2017/04/05

ぼちぼち季節としても程よくなって来ましたがシーズンとしては、まだまだ冬キャンプ。ムーンライト石井こと勇一氏が最近激務で追われているためリフレッシュ兼ねてお誘い。前から気になっていた山梨のキャンプ場へ。
 
いつも通り都内を6時台に出発。中央道で2時間程度で勝沼へ。食材の買い物はなるべくJAや道の駅で現地っぽいものを買うイベントを設けている。今回は時間に余裕もあるので「道の駅 花かげの郷まきおか」へ。そこそこ広い土地のようなので期待。まずは、ど根性ガエルのパネルが目に入るが建物が大きい。しかし!…..地元の野菜などを目当てに来たが….間引きネギが数本あったくらいで…これは現実なのか、それとも我々が早いのか…遅いのか….やはりフルーツ王国故に野菜に関してはどうやら….といった様子。
 
仕方ないので、地元っぽいスーパー「おかじま」へ。向かう途中、野菜放浪者の我々は野菜なんて…とダメもとでJAフルーツ山梨へ。これがとんでもない誤算で、地元野菜を扱っていた。



椎茸、青菜系は安い。中には地元以外のものが売ってたり、強気な値段のものもあるので要注意。他の食材は「おかじま」で色々買うがメインの肉だけ、納得いくものがなかった。仕方ないのでもう1軒地元で評判の良いスーパー「りゅうきょう」へ。肉を求めに来たのにココは魚天国だった、大ぶりの切り身、貝類も豊富。肉も量り売りあったり馬肉あったりと小さいコーナーながら充実していたので次回はこのスーパーだけで十分だ。


 
そうこうしているうちにAM11時、なるべく長い時間いるために早めのチェックインをする。山梨では有名な展望温泉の奥に最近できたばかりのキャンプ場。市街地を見下ろし、山々の壮大な景色。なによりも富士山が見える大展望キャンプサイトなのだ。林地を舗装、土道に砂利を巻いて整備している。良い点、悪い点をざっくり。
 
★展望、温泉が近い、照明が無い(方が好き)
◎トイレが綺麗、サイトは広め(普通が8m×8mくらい)
×トイレが現状1箇所、砂地なのでペグ打ち難、道は土なので雨天は×、ゴミ分別の上で有料
 
キャビンは1つだが綺麗で充実している。レンタル品もセンス◎、崖っぷちなので、子供さん、酔っ払いの行動には要注意です。まだまだ開発途中のようなのでこれからの進展に期待持てるキャンプ場です。






我々は一番奥にあるサイトになった。
今回は野郎2人なのでシェルターは無し、いままでシェルターにオプションで付ける専用のタープを単品で設営してみたいという目的があったのでトライ。しかし元々単体での設置を想定した商品ではないので張り方に四苦八苦….すべての設営まで1hくらい掛かってしまったが上々なサイトになった。予想最低気温は-3℃くらい、山の谷なので風が強かったらもっと強靱な設営をしないと飛ばされたり寒さ対策もする必要があるので天候を考慮することが重要なキャンプ場かもしれない。
 
夕方前までは晴れて、想像以上に気持ち良い時間を過ごせた。都内から2hでこれが味わえる場所とあって5月末まで週末は予約で満杯だそうな。当然のことだろう。



 
炭火の着火はいつも通り西岡式で放置着火。待つ時間は大展望&太陽の下で横になり、山梨だけに甲州ワインのスパークリングで乾杯! もう至福ね。さて、火加減はどうかな〜という具合に貝を焼き、ロングアスパラを焼き、定番のピーマン丸焼き。






本日の肉は、あえての薄切り。霜降りしゃぶしゃぶ用をサッと炙って食べるという贅沢。網やアルミホイルを試したが、こびり付いてしまったので結局フライパンでw・・こういうのも経験ですなぁ。
 
夕方になると一気に気温は下がり10℃以下に、スープで温まりながら、本格的な焚き火を開始。
まぁ何ともフォトジェニックだこと、焚き火越しの夜景! これは本当に今までに見たことない光景で。



 
この夜景を見ながら散々肉を喰らいあっという間に21時。寒さも増したし体を温めに温泉へ。道のりは徒歩5分くらい。もちろんこの露天風呂も絶景が目の前に広がる。温度も丁度良く41℃前後で個人的には好み。
 
なかなかキャンプと温泉を両立するのは難しいのだが、ここはこれが両方味わえるのが素晴らしい。そしていつもは帰りに温泉なので運転を考慮すると湯あたりを避けるため浅めに入るが今日はこのまま滞在なのでじっくり入れるというのは個人的にもいままで経験できないくらい温泉を味わった。
 
この頃には、雲も捌け星空が広がっていた。キャンプ場への帰り道、野郎二人ではあるが何ともロマンチックな一瞬に出合う。ものすごい大きさの流れ星。
 
今まで見たことないくらいの大粒で、長時間の流れ星だった。あまりの大きさと長さに「うぉぉぉおお〜」という絶叫が夜道に響いた。願い事を3回言えるくらいの長さにも関わらず、思わず絶叫で終わってしまったのは残念だが。感動はしばらくの余韻を残すのでした。
 
サイトに戻ると他も就寝して静寂の時間。程よく焚き火を起こし酒タイム。つまみを炙り、ウイスキーを味わう大人タイム。
 
明日は贅沢にも日の出前から温泉がオープンする、それを狙うために24時過ぎには就寝。予想よりも風が弱く体感気温は-5℃程度くらいかと思う。先日のブッシュクラフトで寝袋のパフォーマンスは見積もれていたので自分はタープ下のオープンベッドで快適睡眠でした。
 
そしてタイトルにある「エクストリーム出社」をするのだ。
 
実は、昨日は日曜日。キャンプ泊したということは今日は月曜日なのである。”エクストリーム出社”は、通常出勤に間に合うようにレジャーやアウトドアなどのアクティビティをして出社する事である。今回は当日完結では無いが、今までに無い選択肢としての新しいスタイルを試したかった。これが実現できれば土曜を使えば2泊することが可能になるという夢のようなキャンプが見えてくる。
 
5時に起き、朝コーヒーでお目覚め。霧と雲で日の出は厳しそうだったので、温泉は帰りに行くことに。6時過ぎから片付けを開始、やはりタープだけなので楽、完全撤収まで45分程度で済んだ。温泉(朝は、あっちの湯のみ)に入る頃には朝日が昇り、ギンギンの太陽と雪見富士の絶景。サクッと汗を流し8時前には現地発。
 
SAも寄らず一気に都内へ向かい、渋谷に着いたのが10時程度。
 
そうです…..見事に出社できました!!
 
今回は、目的をフルコンプリートする大変貴重なキャンプになりました。もちろんフットワーク軽く柔軟な友人2人だからこそではありますが、新しいレジャースタイルの確立となったのは嬉しい。行動には時間の見積もりとスキル、そしてタフネスが要求されるのでw オススメはしませんが。天候の都合や突発的なイベントの選択肢として今回のレポートが役に立てればと思います。
 
<エクストリーム出社の目安>
出発は渋谷、目的地はカーナビで2時間以内。早朝6時に起きて片付け、7時半に出発してれば渋谷着10時が可能というのが目安です。ただし、渋滞もあるので考慮して出発時間を調整。キャンプ場のチェックアウト可能時間にも注意です。
 
 
キャンプ、絶景、焚き火、温泉、流れ星、エキストリーム出社。もうフルコンプリート状態に、ただただ感動するのでした。
 
予定よりも天候も悪化せず、収穫の多い経験値。
感謝の2日間、ありがとうございました。