土曜の夜に、勇一氏と代官山TSUTAYAで合流。
コーヒーを飲みながら明日スパにでも行こうかね、くらいの企画を練りに行ったのだが勇一は観光案内棚に居た、まぁいつものこと….と思ったら結果壮大なジャーニーとなるとは…
以前、勇一とは茨城大洗で寿司、栃木で餃子、日光で観光、群馬でうどん、B級グルメと食い倒れツアーをやった。
その変なスイッチが入ったようで、いつとは違う地へ行きたい、魚喰いたい、ということで北陸と矛先が向かった。
わたくし、富山、石川、岐阜は足を踏み入れたことすらなかった。
そう、いわゆる日本海をまともに見たことがないのだが、それがこんなひょんなタイミングで達成してしまうなんて・・・
あいにくの雨ではあるが、昼から止むことを期待しつつ、高速を走り抜ける。まだ陽が昇る前に日本海沿岸についてしまったし、雨は降り続いているので残念ながら壮大な景色はお預け。
高速を富山エリアで一端降りて新湊漁港へ。
朝7時からやってる、きときと食堂へ。お母さんが1人で切り盛りしている。客人は学生や地元の人ばかり、本当に安くて、現地っぽさ100%。やはり現地モノということでチョイスしたのが、「かけ中」といわれる和風だしに中華麺をいれたもの。それと、まかない漬け丼500円! 嘘でしょ…. 恐らくカンパチ系の魚とかの切り身でできた小丼ぶり。
かけ中は出汁がしっかり昆布とアゴだろうか、でも関東人からすると甘い。嫌な甘さでなくみりんが多めのようなやさしい甘さ。漬け丼は500円とは思えない切り身の量。ごはんはやや少なめなのでペロっといけちゃう。
勇一氏は、早朝から白海老と蟹の紅白海鮮丼。イクラも入って、これで1,800円は安い。。少しシェアしたけど、まぁ蟹が旨いこと甘いこと。
今の時期は、紅ズワイガニがギリギリ食べられる時期もう終わりだそうだが半生の蟹はとんでもなく風味がありうま味が濃い。ちょっと、というかだいぶ感動!
客もいなくなったのでお母さんに、旬のもの、地のものなどを伺って情報収集。東京から来たのはさすがに目を丸くしてたw。
今おすすめできるのは、岩牡蠣だそうで、大ぶりなのを1つオーダー。おもむろに携帯をかけ始めて市場から持ってきて貰うなんともリアルスタイル。このサイズがたった800円….牡蠣は良くイメージする”クリーミー”ではなく、うま味濃い系。塩分だけでなく風味が口に残る残る。
ペコペコブラザーズも落ち着いたので、ちょっと散歩がてら「きっときと市場」へ。
開店したてで活気はないけど、観光客相手値段とはいえ、それでも安く魚や海老が売られている。ほとんどが加工料払えば切り身や調理してくれる。勇一氏の事前リサーチで「ゲンゲ汁」(幻魚)250円をオーダー。北陸といえば白海老ってことで生海老を500円で購入して加工料金200円で唐揚げに。
ゲンゲは正直とてもグロい…コラーゲンのようなローションのようなものを身にまとった魚をダイレクトにぶち込んだ、お吸い物形式で出てきたけど味は…汁の味(これもやや甘め)なので、まぁ珍しモノとしては楽しいけど、正直いうと…
しかし、白海老の天ぷらは大、大、大正解!の激うま。500円とは思えない量で、サクサク。身が大きいのでホクホク感まである。
こりゃ都会では喰えんな。。
雨も止まずですが、次は寒ブリと言えば氷見!
ということで、時期ではありませんが氷見漁港へ進路をとります。
ここも道の駅的な複合施設で、魚貝、野菜の販売とフードコート、足湯、温泉施設がある。魚貝に関しては、先ほどの新湊と同じ価格帯。新湊よりも種類が豊富だったし、加工品、土産まで揃うので困ったらここにくればどうにでもなる。
目的の「氷見前寿司」、このあたりは回転寿司が充実。
あなどるなかれ、回転とはいえとんでもないクオリティ&価格なのだ。
いろんな種類を食べてみたいので、オススメ10貫1,300円をオーダー。
氷見マグロ、ブリ、あおりいか、白海老、黒むつ、ホウボウ、紅ズワイガニ、バイ貝….等々。
特長なのはやはりシャリが甘め。ごはんの粒が大きめ。
このエリアは醤油、出汁ともに甘めの傾向にあるよう。
ネタはさすがのクオリティ。
これで1,300円は相当なお得であること間違いない。都会なら2,500円はくだらないようなものかと思う。
追加で何枚か食べた。
エンガワは通常の2倍以上の分厚さで濃厚、歯ごたえともに重厚感あって満足度が高い。都会で食べるペラペラなエンガワとは次元が違う。合計15貫程度でも1人3,000円行かない! 北陸恐ろしい….
ロングドライブ疲れと満腹もあるので、一端仮眠を取る。
昼前には雨も止む予報もどこやら、止む気配なく降りっぱなしである。。
1時間ほどで出発。富山から石川に入り、本日2県目。
次は自分のプチ夢であった、千里浜という所へ。ここは車が走れる日本唯一の砂浜。およそ8km波打ち際を走れる。
その昔、映画グーニーズでギャング家族が逃げながら浜辺をジープですっ飛ばして行くシーンが好きで、いつか走りたい!と思い続けて30年。
ついに叶いました(涙)
天気だけは残念だけど、小雨程度になっただけでも幸い。
もう何とも言えないアドベンチャー感。ジープじゃないけど黒の4駆をすっ飛ばし絶叫&悶絶の時間でした。
興奮冷め止まぬまま、次の目的地は金沢21世紀美術館、
ここも行きたかった場所、人気スポットだったので入館時は若干込んでたけど、池田学 展の作品が強烈。かなりの見応えに石井氏と予定以上にじっくり観入ってしまった。
写真はプールだけOKなのですが、水面が反射しないので、ただの水色の箱感は否め無いが、そこはポジティブに。水の波形が裏から見れるという点では、これはこれとして貴重な光景であった。
また、地下で行われていた「からくり時計展」に立ち寄る。子供達が作った時計から、昔の時計まで。
興味を引いたのは200年前の時計。シチズンの技術者が丁寧に解説してくれて、改めてエアリーの定理の凄さとか、仕組みに驚く時間でした。時計って身近だけど知らないこと多かったな。。
さて、美術館を後にして本当ならば城下町を散策したかったが、この雨も止まず….
諦めて個人的に大好きな和菓子屋「森八」さん本店へ。
以前、会社の差し入れで「宝達」をいただいてから完全にファンに。
本店の品揃えは豊富でビックリ、接客も上品でさすが….。
知人情報によると近江町市場は上々とのこと。富山では海鮮食べたけど、石川では食べてないよね?という、何とも強引ではあるが今回も食い倒れジャーニーなので!
丼家「ひらい」へ。私は、ブリ、白海老、蟹の3色丼。勇一氏は多色丼。そして、やっぱりこれ「のどぐろ」の姿焼き。これは押さえておかないとね。。2,500円じゃ都会で食べられない。。
丼モノはもちろんだけど、やはり「のどぐろ」は感動的。油はさっぱりとしているがうま味濃厚。とにかく皮が旨い、うん。本当に皮が旨い! 2人とも余すとこなく、骨までしゃぶりついてしまいました。。
市場は日曜日というのもあって閑散としてたのは残念だけど、それはまたのお楽しみ。本当はもうひとつ、駅にある「金沢おでん」行きたかったけど、時間の都合上無念(紹介いただいたのにごめんなさい。。)
さて、本来は帰宅の予定ではあったが….食、ドライブ、美術….おいおい温泉が抜けているじゃないか!
つーことで、まさか、まさかの岐阜 白川郷で合掌造り見学&温泉を強行することに決定!これはホントにまさか。。。でも確かに今日はガンガン進んで来たので、ゆっくりするイベントでまったり1日を振り返りたいよね。
満足満腹で間違いなく眠気が来るので、その前に温泉到着を目指す。1時間半くらいで到着したがやはり日が落ちきってしまって名物の光景はまた今度….
でも、温泉の質はとても好きなタイプで若干のとろみ、川のせせらぎを観ながらゆっくりと。ここでも仮眠を取るので、珍しく湯あたり寸前まで温泉を満喫。
近くの道の駅「白川郷」で仮眠。
帰宅のコースは、名古屋経由 or 飛騨高山+松本経由 の2つ。
個人的には、愛知も行ったことないし、安全面を考慮すると名古屋経由なのだが、時間はあるし雨も止んだので飛騨高山経由してラーメンでも食って帰るかということに。
ここでドライブ上の衝撃に出逢う。
飛騨奥の山脈をまたぐのだが、ものすごい濃霧。こんな濃霧は初めてで時速40kmでも怖いくらい。ハイビームにすると光が反射して前が逆に見えない…. フォグランプ欲しい。。
こういう自然の猛威というか凄さを実感できたのはある意味アドベンチャー的な体験になったが、タイムスケジュールを引くときにこういう自然現象も考慮するよう注意できればと学んだ。
無事に松本に着いたのは夜中。食べる場所も全然なく、フランチャイズ的なラーメンで腹ごなしをして、すぐに高速へ。近くのSAにて仮眠を取ることにする。
起きたのはAM6時。
そうです、曜日は月曜。
結果、エキストリーム出社オプション付き食いだおれツアーとなったとさ。
まぁ今回は無理なく仮眠を多く取っていたので肉体的な疲労感は通常のキャンプよりも軽減されているから楽だった。
ただ….
ただ……
メーターを観たら… 1,025kmとなってました。
今まで行ったことのない、富山、石川、岐阜。
ほぼ日帰りでは、過去700kmは経験あったけど大幅な更新となり、恐らく二度としないと思われる…。
スパでサクッとお風呂が、まさかサクッと北陸になるなんてw。
今回は朝一番から優しいお母さんのごはんで始まり。紅ずわい、白海老、鰤、のどぐろの旨さ。プチ夢の千里浜ドライブ、行きたかった美術館、白川郷で温泉。
車というフットワークでなければできないプランを実行できたのも事実ではあるし、とにかく食いだおれにふさわしい内容。もちろん観られなかった景色や、まだまだ食べ物天国の北陸は次回に繋がる旅となり、非常に満足なものになった。是非再度訪れたい、飛行機もしくは新幹線でw
いくぜ北陸。
ありがとう北陸。