エクスペンダブルズ

2011/02/03

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http://www.expendables.jp/
シルベスタースタローン主演・脚本・監督
アーノルド・シュワルツェネッガー
ブルース・ウィルス
ジェイソン・ステイサム
ジェット・リー
ミッキーローク
の夢の共演という話題作ではあったが、映画館は逃したので。
結論から言うと、面白いです。見事なメイド・イン・アメリカ。
しかし、普通のドンパチ映画と思わぬなかれ、意外にもよく作り込みに工夫があるのだ。R15指定ではあったが、そこまでする必要はないとは思った。
こういうアメリカのアクション映画、スパイ、戦争もの好き向けにわかるようにイメージを伝えると。
「トランスポーター風スタローン映画ボーンアイデンティティ仕立て」
とでもいうだろうか。
ブルースや、シュワちゃんは本当にチョイ役では、あるが映画無い切手の”笑えるシーン”をきっちり押さえてくれている。時間が短いのとアクションシーン絡みではないのが残念ではあるが、それを気にさせないくらい良い部分が全体にある。
それは、スタローン、ステイサム、リーの3人がきっちりとそれぞれに適した演出がされているが、全体のバランスが保たれているのがすばらしい。チームの生い立ちなどは一切省かれているのが潔い。
その大きな要因として、とてもバラエティに富んでいる。
おなじみ肉体的な攻撃、武器を使った攻撃は当たり前だが、他にナイフや西部劇的なアナログな攻撃を良い配役でやっている。その中でも、スタローンがその西部劇攻撃、ステイサムがナイフというのがとても新鮮。
スタローン、ステイサムは本来は肉体派。ステイサムにあたっては武器のイメージは皆無である。
ステイサムが完全にナイフマンになってるところは、トランスポーター風アクションをナイフでやったら・・・それがやっぱり格好いい。まぁここがR15の部分ではある。
スタローンは、肉体アクションシーンがほとんどだが脚本的には、きっちりアナログ人間を印象つけている。
そう、実際軸になっているのはジェイソン・ステイサム映画なのである。
きっとアクションの構成をトランスポータースタッフなんじゃないかと思うくらい。
そして、こういうB級アクション映画としての確固たる品質として。
 「でも、なにやってるかよくわからない」
 「映画を見終わっても何も残らない(メッセージ性ゼロ)」
は健在しているところ、変にスローなどで”魅せよう”とせず、基本暗闇シーンが多く、効果音でテンポをとっているところはB級王道として評価したい。
結果、「主演、監督とか配役って誰でもよくね?」それより、意外性がありつつも”らしい”ものが組み合わさってエンターテイメントを考えた、幕の内弁当としては、こう成功している映画は少ない。
また、ちょいちょい出てくる笑えるフレーズ(台詞)の訳が面白いので、字幕・吹き替えそれぞれ見てもいいかなと思うくらい(結果、字幕だけ観たけど)
残念なのは、マッドデイモン、ウェスリースナイプス、ジャンクロードがでてたらブルーレイを買ってたなぁ。という点くらいw
スカッとするアクションより格好いい系の映画ではあるのでお好きな方は是非。