樹氷と青空を求めて、八ヶ岳連峰・北横岳雪山トレッキング

2015/01/04

2015年の初登りは、八ヶ岳連峰の北横岳(横岳)標高は南峰2,471m, 北峰2,480 m。

本格的な雪山登りだが北八ヶ岳ロープウエイで山頂駅2237mまで登れるので比較的入門コースとして人気の山。前から樹氷の中を歩くのが憧れだったしトライすることにした。

スキー場が併設されている立地なのでスキーヤーなどファミリー層が多く賑わっている。ただ樹氷を見るだけの観光地としても人気なので単独故の孤独感は無いw

さて、気温はマイナス9℃の弱曇り。予定通りではあるが風が強く体感ではマイナス15℃くらいかもしれない。雪が深い部分もあるのでスノーシュー(かんじき)を利用する人が多いが、斜度があると登りづらい所もある。レンタルもしているので悩んだが今回はアイゼンのみでのトライを経験をしてみる。

ウエアは、初めてミドルにダウンを着込んでちょうど良いくらい。
樹氷があると風が遮られるのでとても快適で楽しい。

しかし、少し踏み外すと50〜60cmくらい踏み抜いてしまうくらい深い。道幅が狭く樹氷の雪も深いので雪崩や滑落には十分注意が必要ではある。路に迷うことはほぼないくらい、人が多いのでちゃんと路ができている。

歩きはじめると太陽と青空。そして本当に樹氷が美しい。
想像どおりダイナミックな雪の積もり具合、風の向きで横に流れる雪。
目に見えない”風”を擬態化するその様はとても神秘的だ。

登り初めて80分ほどで山小屋に着く。コースタイムよりも3割増し。
頂上への最後の登りが30分ほど。しかし結構な斜度と雪の深さでアイゼンできっちりキックステップ(雪を蹴り込む)しないと滑り落ちてしまう。

キックステップはやったことがなかったので、探り探りではあるがガンガン抜かれてるのをみるとやはり経験値がものをいうのを実感。
ゆっくりでもいいから、塩梅をみながら色んなやり方を試して黙々と勉強の時間にしてみた。

頂上直前までは、青空とピーカンの天気で心地よいが森林限界を越えるころにはダイレクトに風を受けるので尋常じゃない寒さ。写真を撮ろうとグローブから手を出すと20秒と持たない、耳を出そうものなら千切れてしまいそう。

グローブをしながらシャッターを押すというスキルとギア選びは今後の課題となった。

南峰頂上の展望は最高。
天気にも恵まれて360℃方々アルプスの景色を見渡せる。
ただ、本格的雪山ビギナーとしていつも通り頂上でお湯を沸かして・・・という発想がいかに浅はかだったか..w 

8mほどさらに高い北峰へ稜線を歩く、ここはまた樹林帯が続くので風を遮ることができるのでとても気持ちよい。風がないだけで体感温度は10℃以上違うだろう。
北峰の長めは180℃くらい。着いた頃には、ガイド付きツアー客の団体なども続々と到着してきたので早々に一旦山小屋まで降りることに。

山小屋は展望ゼロ。もちろん風もゼロなので。ここで休憩を取る。
場所が狭く、寒さもあるのでおにぎりとウイダーゼリーのみで済ませて帰路につく。

下山は楽だ、少し滑りながらもかかとでしっかりと深く踏み込めるので安全が確保しやすい。景色も楽しむ余裕もあるし、陽のひかりもまた樹氷をキラキラさせて素敵。

登山開始から3時間半ほどでロープウエイ乗り場に到着。
頂上駅の建物についた雪が極寒の地を象徴しているのは圧巻。

山麓駅に到着したら山小屋で、ラーメンを喰らう。
なんでこんなにシンプルで美味くて高いんだろうw
でも何か好き。

帰りは渋滞がまっているので夜まで何をしよう。。

そうだ、松本駅に学生時の友人がお茶屋さんを営んでいるのでFacebookみると今日は営業とのことで寄ってみることにする。方向は逆に高速を走り諏訪から1時間ほどで到着。初めての松本訪問ではあるがまずは、お店 “お茶の堤治 (おちゃのつつみじ)”さんへ。

友人には事前連絡なしの迷惑訪問w
本人はいなかったのだが、近くにいるとのことで呼んでいただけました。

ミズエちゃんとは15年以来ぶりの再会となる。
相変わらず、ほんわかオーラは変わらない。
姪っ子のラブラブ度合いも納得w

方々に散った友人を訪れるというが最近の楽しみというか、縁を辿るというのは嬉しいもので、こうやって相変わらず話せることに感謝ですね。

もちろん目的はお茶なので、姪っ子がオススメしてくれたお茶を購入w。
女子のオススメには弱いのよね。。それも看板娘の素質!

突然の訪問にも関わらずご家族にも温かく迎えていただき新しい縁にも感謝、ミズエありがとうね!これでまた松本に来る機会にもなったので、近くに来た際は皆さんも堤治さんを宜しく!

さて松本城のライトアップを車からチラ見しつつ帰路につく。
しかしまだ渋滞なので仮眠を含めて22時くらいまで諏訪SAで休憩。
起きた頃には渋滞ゼロ。最近の必勝パターンはもう最高ね。

25時には無事帰宅。
今回は本格的な雪山登山を経験して、寒さや雪の深さ、キックステップ、ウエアやギアの経験値としても初めて気づく部分も多く非常に有意義だった。

しかしあくまで、より快適な登山をするためのギアだけであって比較的初級という評価は間違えではない。頂上の眺めや樹氷の景色だけでなく、体験として雪の凄さとか寒さも楽しめるのであれば是非行ってもらいたい。

とにも、2015年登り始め。
今年もビビリ安全登山とアウトドアライフを楽しんで行きたいと思います。
皆さんもスキー、スノボ含めアウトドアに行くときは、十分注意を。

ピーカン天気と素敵な景色に出逢えた自然に感謝。
ナイストレッキング。